Ramenroad

ご当地ラーメンのお話

日本には47の都道府県があります。それぞれどの町にも特産物を生かしたご当地ラーメンなるものがあります。

最近では旅行で各地を巡りその土地のラーメンを味わうことを目的とした旅行が盛んになってきました。また大きな都市には有名なご当地ラーメンのチェーン店がありますので、旅行という手段によらなくても簡単に多くのラーメンを比較し味わうことができるようになりました。

麺の種類は太いものから細いもの、ストレートなものからチジレ麺、またスープは魚貝、とんこつ、鳥、あるいは複数のスープをミックスしたものなど多種多様にわたっています。

事実ラーメンの味はその土地の気候や、歴史、文化的背景さらにはその土地の特産物に深く関係しています。それゆえその土地を訪れラーメンを味わい比較することが魅力的なことなのです。

今更ここで日本語で、ご当地ラーメンを詳しく説明することは釈迦に説法にもなりかねません。少数の例を挙げ私なりの説明をしたいと思います。下記の地図には有名なご当地ラーメンの所在地を示しています。

Carte du Gotouchi Ramen, ou la route du Râmen

九州のラーメンはとんこつラーメンが特徴です、今や全国に広がっていますので九州だけの特徴とは言えなくなりましたが、一つの理由として九州は大陸に近く、特に長崎や博多は大陸への玄関口としての役割を長く果たしてきましたから大陸の影響を大きく受けていると言えると思います。

東北に移動すれば傾向として醤油味が多くなってくるようです、麺も太くチジレたものが多くなります。その代表が喜多方ラーメンでしょう。太く柔らかめな麺は少しうどんに近いように思います。

もう一つの例、北海道の開拓は主に明治維新の後に始まりました。寒冷な気候に対処するためにヨーロッパ式の農業が導入されます。(酪農、畜産など)札幌ラーメンは濃厚な味噌やバターあるいはラードそしてコーンが入ることがあります、麺は太く、しっかりとしたチジレ麺です。このラーメンは、北海道の寒く乾燥した気候に完全に調和していると考えます。

さて、我々はまだニースラーメンの規格というものはありません。しかしながらもし在るとしたらそれはどの様なものであるべきか?これは私の頭に永く命題として居座っています。前述の定義に従えば、コートダジュールの気候に相応しく、この土地の方の味覚に合ったものではければなりません。しかしながら99%の日本人がこれは紛れもなくラーメンだと認めるものでなければなりません。別物になってはいけないのです。我々の挑戦は続きます。多くの旅行者がラーメンを食べることを一つの目的としてニース旅行を選んでくれる日が来るまで。

ご当地ラーメン一覧

名称 スープ
旭川ラーメン 中ちじれ麺
1,35mm
魚貝豚骨鳥ガラ
醤油 塩
豚チャーシュー
メンマ
札幌ラーメン 太ちじれ麺 固め
1,5-1,7mm
豚骨
みそバター
豚チャシューワカメ
炒め野菜
函館ラーメン 中ちじれ麺
1,35-1.65mm
豚 鶏ガラ
塩ラーメン
豚チャーシュー
ナルト ネギ
喜多方ラーメン 太ちじれ麺
2,1-2,5mm
豚煮干し 醤油 豚チャーシュー
ナルト ネギ
高山ラーメン 中ちじれ麺
1.35-1,5mm
鶏ガラ 醤油 豚チャーシュー
ナルト ネギ
京都ラーメン 中ストレート
1,35-1,5mm
鶏ガラ 醤油 豚チャーシュー
ナルト ネギ
和歌山ラーメン 中ストレート
1,35-1,4mm
豚骨 醤油 豚チャーシュー
ナルト ネギ
博多ラーメン 細麺ストレート固
1,07-1,15mm
豚骨 豚チャーシュー
メンマ 紅生姜
熊本ラーメン 中ストレート
1,35-1,4mm
豚骨 ニンニク 豚チャーシュー
メンマ 紅生姜
ニースラーメン 中ストレート
1,5mm
鴨ガラ/野菜のみ
味噌/醤油/塩
ネギ、ロケット、もやし
牛/鴨/豚チャシュー/豆腐